不動産テック企業に「ウケる」志望動機【実例あり】

「不動産営業の経験を活かして、不動産テック企業に転職したい」
そう考えている方も増えてきました。
ですが、いざ面接となると悩むのが「志望動機」ですよね。
「何をどう伝えれば、面接官に響くのか分からない…」と不安になる方も多いのではないでしょうか?
私自身、前職・現職と不動産テック企業で採用責任者を務め、数多くの営業職の転職希望者と面接してきました。
今回はその実体験をベースに、不動産テック企業に“ウケる”志望動機の作り方と実例をご紹介します。
不動産テック業界で求められる人物像とは?
まず前提として、不動産テック企業の多くはベンチャーまたはスタートアップ色が強く、スピード感・課題解決力・当事者意識が重視されます。
そのため、ただの“現場経験者”ではなく、
こういった姿勢が志望動機から伝わることが重要です。
【実例比較】60点・80点・100点の志望動機とは?
▶︎ 60点の志望動機(よくあるパターン)
不動産実務を通してこの業界の非効率を目の当たりにしてきました。
もっと効率化できることがあると考えていたところ、御社のサービスはそれを実現できると感じ、志望しました。
一見、まとまっているように思えますが、どの会社にも言える内容で、刺さりません。
面接官側からすると、多くの転職希望者が同様のことを話すので、ほぼ印象に残らず、面接対策をしてきたんだなー程度にしか思いません。
▶︎ 80点の志望動機(具体性アップ)
不動産実務を通してこの業界の非効率を目の当たりにしてきました。
もっと効率化できることがあると考えていたところ、御社のサービスはそれを実現していました。
現場の営業マンの作業を効率化することで、日々忙しい営業マンの余暇時間を作ることができ、その時間を顧客に割くことでよりもっと幸せになるお客様が増やすことができます。
自分一人の営業では数十人しか幸せにできませんが、仕組から改善することで多くのお客様が幸せになり、ひいてはいい不動産業界になるのではと考えております。
御社のサービスを広めることで不動産業界が良い方向に向かうため、実利と理想を兼ね備えた仕事ができると考え志望しました
60点の志望動機と比較すると、サービスを売った後のことまで考えています。
より具体的で、先のことまで考えているのは仕事ができるやつに違いない、と思わせてくれる志望動機です。
▶︎ 100点の志望動機(面接官を惹きつけた実話)
不動産業界はお客様を向いて仕事をしていません。
だから独立して私がお客様の方を向くような仕組みを作ろうと思いました。
その過程で調べたところ、既に御社が私のやりたい世界を実現していました。
なので、一度お話を聞きたく、本日伺わせていただきました。
これは、実際に私が面接官として出会った方の志望動機です。
このような“当事者意識”と“行動力”のある志望動機は、非常に印象的でした。結果として彼は採用され、現在は幹部として活躍しています。
NG例:絶対に避けたい志望動機
では逆に、不動産テック企業で即NGになる志望動機はどのようなものでしょうか?
以下のような“後ろ向きな理由”は避けましょう。
不動産テック企業はチャレンジングな環境であることが多いため、「環境を変えたい」だけの志望理由では通用しません。
“逃げ”ではなく、“挑戦”として語る必要があります。
不動産営業の経験をどう活かすかがカギ
現場を知っているあなたにしか語れない視点が、実は最も強い武器です。
- 契約書の紙文化に疑問を持った
- 顧客対応の非効率さを何とかしたかった
- チーム内で情報共有できずミスが発生した
このような具体的な“問題意識”と、それを「なぜ」「どう」テックで解決したいのかまでを語れると、面接官の印象は大きく変わります。
志望動機は“うわべ”ではすぐに見抜かれる
最後に、どれだけうまく組み立てられた志望動機でも、自分の言葉で話せないと意味がありません。
これらを考え抜いたうえで、自信をもって伝えることができれば、あなたの志望動機は“本物”になります。
まとめ
不動産テック企業に響く志望動機とは、以下の要素をしっかり抑えたものです。
ぜひ、あなた自身の経験と考えをもとに、“自分にしか語れない志望動機”を作ってみてください。
そうすれば、きっと面接官の心にも届くはずです。
ご参考になれば幸いです。





