町・地場の不動産売買仲介会社メリット・デメリット!年収は?

地場系の会社は大手と比べて自由度が高く、結果を出せる人にとってはかなり魅力的な職場です。
ただし、当然ながらメリットだけじゃありません。覚悟なしでは厳しい一面もあるのが、この世界の現実です。
本記事ではこれから町・地場の不動産売買仲介会社に転職しようとしている方向けに、メリット・デメリット・年収までご紹介いたします。ぜひ最後まで目を通してみてください。
町の不動産売買仲介の基本的な仕事内容とは?
「客付け」がメインの仕事
町・地場の不動産売買仲介会社では、物件を「買いたい」お客様を見つけて契約につなげる「客付け」が基本業務になります。
いわゆる「売りたい人」を担当する「元付け」は、地主との関係が強い大手や老舗が多く、地場の会社では買主を探して契約を成立させるスタイルが中心です。
また、売買仲介と並行して賃貸仲介も行っている会社が多いのが特徴。
むしろ、会社によっては賃貸がメインで、売買はたまに…というところもあるくらいです。
売買は単価が大きい分、件数は限られますが、1本当たればインパクト大。その分、営業のやりがいも強く感じられる領域です。
地場系の集客方法いろいろ
集客方法もバリエーション豊かです。
大手のようにブランド力に頼るのではなく、自分たちでお客様を集めてくる力が問われます。
地場の不動産会社の集客手法は以下の通り。
さらに、地場ならではの裏ワザ(?)として、法令スレスレの「ステ看(ステ看板)」を使った集客も存在します。
警察との鬼ごっこも楽しめるといった噂も…。
地場の不動産売買仲介で働くメリット
歩合率が高く、やった分だけ稼げる
地場の不動産会社最大の魅力は、歩合率が高いことです。
大手では報告・会議・内部監査など事務作業が多く、営業活動に集中しづらい部分もありますが、地場の会社はとにかく数字重視。結果がすべてです。
実際に、売上の30%程度が歩合として支給されることが多く、年間売上3000万円をあげれば、歩合だけで900万円程度の収入になる計算です。
中には、完全フルコミッション(固定給なし)で歩合50%以上を出す会社も存在します。
広告費やPCなどの経費は自己負担になりますが、プレッシャーをかけられない分、気楽に働けるという側面もあります。
エリアに根ざして深く関われる
多店舗展開をしていない会社が多いため、基本的に転勤や異動はありません。
そのぶん、一つのエリアを深く理解し、お客様にも「この人に任せたい」と思ってもらえるような営業スタイルを築いていけます。
地域密着型で働きたい人にとっては、かなり魅力的な環境です。
服装や働き方も比較的自由
ドレスコードに関しても、地場は比較的緩め。
スーツでなくてもOKな会社も多く、働き方にもある程度の自由が効く印象です。
もちろん、「自由=責任も自分で取る」という意味でもありますが、ルールに縛られすぎずに働きたい人にはピッタリの選択肢です。
地場の不動産売買仲介で働くデメリットや注意点
売れなければ即退場、休みもなし
繰り返しになりますが、完全な数字至上主義です。
結果を出せなければ、即クビ、給料ゼロ、休日ゼロ――なんてことも現実的にあります。
固定給は最低賃金レベルで設定されていることが多く、売上がなければ生活すら厳しくなることも。
数字に追われるプレッシャーに耐えられるかどうかは、この業界で働くうえでの大きな分かれ目です。
社長が絶対。ルールもグレーなケースあり
地場の会社は良くも悪くも社長のワンマン経営が多いです。
そのため、コンプラや法令遵守の意識が低くなりがちな一面も。
契約書や重要事項説明のチェックをスキップしてしまうなど、トラブルにつながることもあります。
月末の追い込みで、ろくに確認もせず契約を交わし、後から顧客クレームが発生…なんてことも決して珍しくありません。
スピードと売上重視の結果、営業以外の管理体制が甘くなるという側面があることは覚悟しておく必要があります。
地場の売買仲介会社での年収イメージ
給与体系は、最低限の固定+歩合(約30%)が一般的です。
目安としては、
- 年間売上1000万円 → 年収300万円
- 年間売上3000万円 → 年収900万円
という感じです。
フルコミッションで50%の歩合を出す会社もあり、その場合は使うツール類や広告費も自己負担になりますが、上限なく稼ぎたい人には最適な仕組みでもあります。
ただし、最初からフルコミで挑むのはリスクも高いため、まずは固定+歩合で実績を積む方が現実的かもしれません。
まとめ:自由にガツガツ稼ぎたいなら地場の売買仲介はアリ!
町・地場の不動産売買仲介会社は、大手のような安定性やマニュアル化された環境はないかもしれません。
でも、「結果さえ出せば誰よりも稼げる」「自分の裁量で動ける」という圧倒的な魅力があります。
逆に言えば、数字がすべて。甘えも通用しません。
そんな方には、地場の不動産売買仲介会社は最高のフィールドになるはずです。
転職を検討中の方は、ぜひ一つの選択肢として参考にしてみてください。

