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不動産売買仲介の仕事内容と年収を徹底解説!

不動産売買仲介の仕事内容と年収を徹底解説!

不動産業種の中でもオールラウンダーと呼ばれているのが売買仲介です。

取り扱う物件も戸建・住宅・マンション・アパートと多く、売買仲介の仕事は幅広い知識と営業力を必要とされる業種となります。

売上は自分の給料に直結するため、実力次第では年収1000万円も夢ではありません。

今回は不動産売買仲介に興味がある方のために

  • 仕事内容
  • 働くメリット・デメリット
  • 年収

などなど、詳しくご紹介していきます!

そもそも不動産仲介とは?

不動産を売買するにあたり、売主と買主の間に立って仲介役をし、売買の契約成立をサポートすることを指します。

不動産売買は個人で行いことも可能ですが、一から買い手を探したり、複雑な手続きや契約の交渉などを行うのはとても大変です。

宅建士の国家資格や売買取引の経験を備えた不動産会社が、不動産取引における専門家という立場で仲介業務にあたる代わりに、売買契約締結の際に仲介手数料が支払われる仕組みです。

不動産売買仲介の仕事内容と集客方法

次は「売りの仲介」と「買いの仲介」に分けて解説していきます。

売り仲介の不動産会社

売り仲介の不動産会社は「元付け業者」「物元業者」と呼ばれます。

不動産を売りたい人をチラシや一括査定で集客し、売却の依頼を受け、買主を見つけるのが主な業務となります。

売り仲介の基本的な流れは、

  • チラシ巻き
  • 売り反響取得
  • 査定
  • 媒介契約
  • 広告出稿(チラシ・web)
  • 買い反響
  • 案内
  • ローン審査
  • 調査(法務局・役所・現地・水道・ガス)
  • 契約書重要事項説明書作成
  • 契約
  • ローン申し込み
  • 引き渡し準備(司法書士手配・銀行調整)
  • 残金決済(採取現地確認・金銭計算)

など。 一連の工程を行います。

売り仲介の不動産会社は比較的大手に多く、物件の囲い込みなどはこの業態にみられます。

物件の囲い込みとは?

お客さんから売却依頼を受けた物件を自社で抱え込み、他社には紹介しないことをいいます。

通常、売却依頼を受けた不動産会社は、他社へも紹介し買い手を見つけてもらうことが一般的であり、お客様にとっても販売網が広くなるのでメリットがあります。

しかし手数料欲しさに物件を自社で抱え込んで、情報を独り占めしようとする不動産会社があとを絶ちません。

荒川
ミカタ不動産転職

物件の囲い込みは社会問題にまで発展しました。自社の利益を優先する、あってはならない行為です。

買い仲介の不動産会社

反対に買いの不動産会社は「客付け業者」と呼ばれます。

買主をオープンハウスやポータルサイトで集客し、色々な物件を案内することが主な業務です。

  • 物件収集(レインズ見て広告承諾取得or知り合いにお願いして)
  • 広告出稿(web・チラシ)
  • オープンハウス開催
  • 案内
  • ローン審査
  • 調査(法務局・役所・現地・水道・ガス)
  • 契約書重要事項説明書作成
  • 契約
  • ローン申し込み
  • 引き渡し準備(司法書士手配・銀行調整)
  • 残金決済(採取現地確認・金銭計算)

売り仲介の場合は大手企業が多いですが、買いの場合は中小地場の不動産会社が多く、都心部を外れるとパワービルダー系の新築戸建に客付けをして「売り仲介」「買い仲介」の両方で収益をあげます。

参考「売り仲介」「買い仲介」の両方で収益をあげることを両手仲介」といいます。

どの会社にいても「売り仲介」「買い仲介」どちらの業務もできますが、どちらに注力するかは会社の方針によって変わってきます。

集客について

同じ売買仲介といっても「売り仲介」「買い仲介」で集客方法は全く異なります。

売り仲介会社

物元業者(売り仲介)はチラシもしくは一括査定サイトからの反響をもとに売却依頼を取得していきます。(来店はほぼありません。)

買い仲介会社

客付け業者(買い)はポータルサイトにパワービルダーの新築戸建や、他社が売却依頼受けている物件を掲載して反響をとります。

不動産売買仲介で働くメリットは?

不動産売買仲介で働くメリットは業務の幅ゆえに「不動産知識」が身に付くことにあります。

  • 不動産
  • 民法
  • 税金
  • 保険
  • ハウスメーカー
  • 他の不動産会社
  • BtoB
  • BtoC

etc…

    さまざまな業種や立場の人との交流があり、積極的にコミュニケーションを取りながら知識をより深めていく必要があります。

    宅地建物取引士の取得や金融系の資格取得なども役に立つでしょう。

    そのため学べる知識の広さは不動産業界NO1といっても過言ではありません。

    また売上げの上げ方も営業マンによって様々ですので、今後不動産会社で活躍したい人にとっては自分に合った領域を選ぶきっかけとして、不動産仲介業をおすすめできます。

    豆知識会社の力より、自分の力に依存するところが多いので独立もしやすいです。独立する際の資金も最低限で済みます。

    デメリット

    不動産の売買仲介は学べる領域はかなり広いですが、広い分、知識が浅くなりがちです。

    遅い時間まで業務をこなしながら、専門的な用語や法律知識など自ら積極的に学んでいかなければ、継続して契約を取っていくのは難しくなります。

    また、不動産仲介業者もかなりの数があるので意識して営業活動・マーケティング活動をしなければ他社との差別化が図れません。

    数千万の大きな契約を取るなど華やかなイメージも多い売買仲介ですが、チラシ巻きやステ看など泥臭い営業が必要なため、実際はキラキラしたイメージとは程遠い業種でもあります。

    参考

    夜はステ看貼りを行います。※ステ看とは「捨て看板」の略で、短期のイベントの案内をする看板のことです。(違法です。)

    よく電柱に立てかけられているので、誰でも一度は見たことがあると思います。

    不動産売買仲介の年収(収入)

    不動産売買仲介の平均年収は600万円~です。

    トップセールスといわれる人で年収2,000万円程度となります。

    トップセールスでなくてもある程度の成果をだせば年収800万~1000万円は比較的早く実現できます。

    ただし顧客はその仲介会社でなくてもいいので、自身の営業力次第になります。

    荒川
    ミカタ不動産転職

    売買仲介で高い年収を実現するためには「いかに自分を売り込めるか」にかかっています。

    不動産売買仲介の主要企業

    • 三井のリハウス(三井不動産リアルティ)
    • 住友不動産販売

    【注意】不動産売買仲介は系列によってかなりバラつきあり!

    今回は不動産売買仲介の主な業務や年収を紹介しましたが、ひと言に不動産売買仲介といっても規模や系列によってかなりばらつきがあります。

    下記にてそれぞれ系列に応じた不動産売買仲介の詳細な業務を紹介していますので、気になる系列があればぜひチェックしてください。

    実際に不動産売買仲介で働いた経験者に聞いたインタビュー記事もありますので、ぜひ参考にしてください。

    https://f-mikata.jp/baibai-cyukai-isogashi/

    まとめ

    仕事内容不動産を売りたい人・買いたい人の仲介
    働くメリット幅広い知識を身に着けることができる
    比較的早く独立できる
    働くデメリット知識が浅くなりがち
    泥臭い営業が必須
    年収目安600万円~2000万円
    主要企業三井のリハウス(三井不動産リアルティ)、住友不動産販売

    ▼不動産業界を理解しよう▼

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