建売住宅販売の仕事内容と年収を徹底解説!

地方に行くと、きれいな一戸建ての前に「For Sale(売物件)」と書かれた看板を見かけることがありますよね。
その物件を売っているのが、いわゆる“建売住宅販売”の営業マンです。
建売って、あまりバンバン売れているイメージがないからこそ、「あの人たちって実際にはどんな仕事をしているんだろう?」「暇なのかな?」と思った方もいるかもしれません。
今回はそんな建売住宅の販売営業について、
などを、実態に即してわかりやすく解説していきます!
建売住宅販売の仕事内容とは?
建売住宅の販売営業には、大きく分けて以下の2パターンがあります。
今回は前者の「自社物件を売る」建売販売営業について詳しく紹介します。
建売住宅の営業は基本的に、売り出している物件に張り付き、興味を持って訪れたお客さまに現地で接客・案内をして契約までつなげる、というのが大まかな流れです。
集客はどうするの?
集客方法として多いのは、
などです。
飛び込み営業は一部の会社を除いてほとんどありません。むしろ、チラシを撒いたり、現地販売でお客様を呼び込んだりする「反響営業」が主流です。
とはいえ、泥臭い集客もゼロではありません。
たとえば「ステ看(捨て看板)」と呼ばれる、電柱や道路脇に短期設置される看板を夜間に設置する作業などもあります(※厳密にはグレーまたは違法行為)。
最近では、大手のO社などで若い営業マンが「サンドイッチマン」(看板を体にぶら下げて歩く人)になって道行く人にPRしている姿を見かけることもあります。
建売住宅の営業は、こうした地味な作業も含めて“現場で売る”のがメイン業務となります。
建売販売営業で働くメリット
建売住宅の販売は、営業職の中でも「接客の基礎」をしっかり学べる職種です。
こうしたビジネススキルを現場で身につけられるのが魅力です。
イメージとしては、ホテルのフロントマンに近い接客を求められる環境ですが、新築マンション販売ほど堅苦しくはなく、比較的カジュアルな雰囲気もあります。
また、物件の販売が終われば別のエリアに異動となるため、
という点も魅力です。
未経験でも比較的入りやすく、営業スキルや社会人マナーの基本を身につけられる職場といえるでしょう。
建売販売営業のデメリット
一方で、建売住宅の販売にはデメリットもあります。
特に多いのが「ノルマの厳しさ」。
現場での販売数が思うように伸びないと、夜にテレアポをして来場予約を取るように言われることもあります。
しかも、営業成績が“物件の良し悪し”に左右されるという理不尽さもあるのがこの仕事の難しいところ。
例えば:
ということが実際に起きます。
また、販売業務に特化しているため、不動産業界の幅広い知識やスキルは身につきにくい傾向があります。
営業職としてスキルを磨きたい人にとっては、やや物足りなさを感じる場面があるかもしれません。
気になる年収・インセンティブは?
建売住宅販売の平均年収は、だいたい400万円〜600万円がボリュームゾーンです。
ただし、歩合(インセンティブ)が高めに設定されている会社が多く、
- 1件の販売で20万〜30万円のインセンティブ
- 月に2〜3件売れば、月収100万円以上も可能
というように、成果次第では年収1,000万円以上も狙える環境です。
実際に、トップ営業マンで年収1,200万円以上稼いでいる方もいます。
一部、手数料換算(仲介と同様の報酬体系)でインセンティブを支給している会社もありますが、仕組みは企業によって異なります。
建売住宅販売の主要企業
建売住宅販売を行っている大手企業としては、
などが代表的です。
どちらも大量に物件を仕入れ、各エリアに拠点を構えて現地販売を行っています。
エリアごとの採用も活発で、未経験者採用も比較的多い業態です。
まとめ:建売住宅販売営業は、営業デビューにもおすすめ
最後に、建売住宅販売営業の特徴をもう一度整理しておきましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 仕事内容 | 自社の建売物件を現地で販売する営業 |
| 主な集客方法 | チラシ・現地呼び込み・反響営業 |
| メリット | 未経験でも始めやすい/接客マナーが身につく |
| デメリット | ノルマが厳しめ/不動産知識は深まりにくい |
| 年収目安 | 平均400万〜600万円、最大1200万円以上も可 |
| 主な企業 | 飯田ホームトレードセンター、オープンハウス |
建売販売営業は、不動産営業の中でも比較的始めやすい分野でありながら、実力次第でしっかり稼げるフィールドです。
「営業スキルを身につけたい」「まずは接客の基本を学びたい」という方には、良いスタート地点になるはずです。
自分に合う働き方か、ぜひチェックしてみてください。

