SHARE:

【資格】管理業務主任者を目指そう!宅建の勉強を活かして簡単合格!

【資格】管理業務主任者を目指そう!宅建の勉強を活かして簡単合格!

宅地建物取引士(宅建)をすでにお持ちの方や、今まさに勉強中の方にぜひご紹介したいのが、「管理業務主任者」の資格です。

管理業務主任者とは、マンションの管理組合などに対して、管理事務の報告や契約の重要事項説明などを行う“マンション管理のプロ”ともいえる国家資格。通称「管業(かんぎょう)」と呼ばれ、不動産業界内での需要も非常に高い資格です。

実はこの資格、宅建との相性が抜群。試験範囲が重複しており、勉強時間や難易度の面でも効率よくステップアップできるため、宅建取得者にとっては“次に目指すべき国家資格”として非常におすすめなのです。

この記事では、管理業務主任者資格の概要から、宅建との関係性、取得のメリットまで、詳しく解説します。

管理業務主任者とは?

管理業務主任者は、マンション管理業者が管理組合などから委託を受けた業務について、適切な処理・報告を行うための国家資格です。

業務内容の特徴

主に以下のような業務を担当します。

  • 管理委託契約の重要事項説明
  • 重要事項説明書への記名・押印
  • 契約書への記名・押印
  • 管理事務の報告

上記4点は「独占業務」とされており、管理業務主任者しか行うことができません。

また、マンション管理業者は、事務所ごとに“管理組合30件につき1人以上”の管理業務主任者の設置が義務づけられており、宅建と同様に、一定数の有資格者を確保する必要があります。

管理業務主任者資格の活かし方

管理業務主任者を取得していると、マンション管理会社への就職・転職で有利になるのはもちろん、以下のような場面でも役立ちます。

  • 不動産仲介業でマンションの知識を活かす
  • ディベロッパーや新築マンション販売で管理知識を活用
  • 総合不動産企業でのステップアップに
荒川
ミカタ不動産転職

管理の専門知識が身につくことで、不動産業界全体でのキャリアの幅が広がります。

管理業務主任者試験の概要

試験日と形式

  • 実施日:毎年12月第1日曜日
  • 試験方式:四肢択一式マークシート
  • 試験時間:2時間
  • 問題数:全50問
  • 受験資格:制限なし(誰でも受験可能)

試験内容と出題範囲

出題科目は主に3つの分野に分かれています。

法令分野

  • 民法
  • 借地借家法
  • 宅建業法
  • 区分所有法
  • マンション管理適正化法
  • 不動産登記法 など

管理・会計・契約関連

  • マンション標準管理規約
  • 標準管理委託契約書
  • 財務諸表・簿記基礎 など

建物・設備関連

  • 建築基準法、水道法など関係法令
  • 建物の構造・設備・維持管理
  • 修繕や点検の手続き など

内容はやや専門的ですが、宅建で学んだ内容と共通している部分が多く、既習者にとっては大きなアドバンテージがあります。

合格に必要な勉強時間と合格率

勉強時間の目安200〜300時間(宅建合格者は100〜150時間で合格圏内)
合格点50点満点中33〜37点(年によって変動)
合格率約20%前後(宅建よりやや高い)

宅建と管理業務主任者の相性が抜群な理由

試験形式と内容が似ている

どちらも四肢択一・全50問・2時間という形式で、試験対策のスタイルがそのまま活かせます。

学習範囲が30〜40%程度が重なる

宅建で学んだ法律科目(民法・宅建業法・借地借家法など)がそのまま出題されるため、効率よく得点が狙えます。

宅建試験後のスケジュールがちょうど良い

宅建試験(10月)から管理業務主任者試験(12月)までは約1.5ヶ月あり、宅建合格レベルの知識があれば100時間程度の追加学習で十分合格可能です。

宅建×管理業務主任者のダブル資格がもたらすメリット

  • 就職・転職時に他の応募者との差別化が図れる
  • 管理・仲介の両方に強くなり、不動産業界内でのキャリアの幅が広がる
  • 将来的に独立・開業を目指す場合にも、業務の幅を持たせやすくなる

さらに学びを広げたい方へ:マンション管理士との相性も◎

ちなみに「マンション管理士」という別の国家資格を持っていると、管理業務主任者試験で「5問免除」の特典がつきます。

管理業務主任者とマンション管理士の内容は非常に近く、セットで学習・取得を目指す方も多いです。

この2資格については、また別の機会に詳しくご紹介します。

まとめ:宅建後のステップアップに最適な資格

宅建と管理業務主任者は非常に親和性が高く、

  • 試験範囲・形式が類似
  • 難易度が宅建よりやや低い
  • 合格後のキャリアで活かしやすい

といったメリットから、宅建取得者には特におすすめの資格です。

せっかく宅建を取得したなら、次のステップとして管理業務主任者の取得も検討してみてはいかがでしょうか?

少ない追加学習で、将来の選択肢を大きく広げることができるかもしれません。

あなたへのおすすめ