不動産営業で有給・代休・希望休は取れる？取得しやすい雰囲気？本音で答えます
こんにちは。ミカタ不動産転職の荒川です。
「不動産営業って有給取れるんですか？」「代休はちゃんと出ます？」「希望休は通るんですか？」
これらは、転職相談の中で最も多い質問のひとつです。
不動産営業は忙しいイメージが強く、制度があっても実際に使えるのか不安に感じる方は多いでしょう。
結論から言うと、有給・代休・希望休は“取れるが、数字次第で雰囲気が変わる”のが現実です。
この記事では、不動産営業における休暇の「制度」と「本音の運用実態」を、現場目線でお伝えします。
不動産営業は“結果がすべて”の世界
まず押さえておきたいのは、不動産営業が「完全実力主義」の業界だということです。
成果を出せば評価され、自由度も高くなりますが、成果が出ていない間はスケジュールの裁量が限られます。
- 数字を出している営業 → 休暇を自由に調整できる
- 成果が停滞している営業 → 休みの申請がしづらい
つまり、同じ会社・同じ制度でも、「休めるかどうか」は営業成績で変わるのです。
この“数字による空気の違い”が、不動産営業の働き方を特徴づけています。
有給休暇は取れる？取れない？その実態
制度としては、不動産会社のほとんどで有給休暇はもちろんあります。
しかし、実際に使えるかどうかは職場の文化や本人の立ち位置に大きく左右されます。
トップ営業や数字を安定して出している社員は、「有給？当たり前。自分でスケジュール組んで自由に動く」という人も珍しくありません。
ただし、多くの営業はお客様対応が途切れず、休んでも電話やLINEが入ることが多いため、“休みながら働く”スタイルが一般的です。
一方で、成果が出ていない人は「今休んで大丈夫？」という雰囲気になりやすく、申請しづらい空気を感じることも。
たとえば、
- 今月の契約がまだ決まっていないのに有給を出した
- 繁忙期に私用で休もうとした
といった場合、周囲の目が厳しくなることがあります。
つまり、「有給は制度としてあるけれど、気持ちよく取れるかは数字と信頼関係次第」なのが実情です。
「有給取りづらい」は本音？実際はどうなのか
「不動産営業は有給が取りづらい」と言われるのは事実です。
ですが、それは単に“サボりたいから休む”という発想への抵抗感があるから。
数字に向き合って努力している人には、むしろ上司も「たまには休め」「リフレッシュしてこい」と言います。
- 仕事の成果を出している → 有給を取りやすい
- 仕事が中途半端な状態 → 有給申請しづらい
これはルールというより、人間関係や信頼の積み重ねによって変わります。
営業職では「努力している人が休むこと」に対して理解がある会社が多いです。
実際、数字を出している営業ほど「明日休みますね」と自然に言える雰囲気があります。
有給の取りやすさは、制度より信頼と成果で決まるのが不動産営業のリアルです。
休日出勤したときの代休は取れる？
不動産営業では、お客様の都合で休日に出勤するケースが頻繁にあります。
特に契約や内見はお客様が動けるタイミングで決まるため、休日出勤はほぼ避けられません。
では、出勤した分の代休はどうなるのか。
- 代休制度を明確に整備している会社は増えている
- ただし忙しすぎて代休を取るタイミングがないことも多い
- 管理職が代休取得を促す仕組みがある会社もある
このように、制度としては代休を取れる体制が整っている会社が多いです。
ただ、現場レベルでは「取りたいけど休んでいる時間がない」という声もよく聞かれます。
つまり、代休は“取ることはできるが、取る余裕があるかは別問題”というのが正直なところです。
希望休は取れる？上司の理解とチーム体制がカギ
「友人の結婚式に出たい」「家族旅行をしたい」など、特定の日に休みたい希望がある場合。
これも会社やチームによって対応が分かれます。
- 事前に相談すれば対応してくれる会社が多い
- チームで案件を分担していれば、調整がしやすい
- 繁忙期（3月、9月など）は希望が通りにくい
つまり、「休みたい」と言うタイミングと日程の組み方が重要です。
繁忙期を避けて早めに申請すれば、希望休を認めてくれる職場は少なくありません。
上司が理解あるタイプなら「この日は無理しなくていい」と言ってくれることも多いです。
ただし、チーム制が弱い会社だと、担当案件を他の人に任せづらく、調整が難しい場合もあります。
有給・代休・希望休が取りやすい人の特徴
休みを取りやすい人に共通するのは、「信頼されていること」です。
このような人は、「休んでいても安心」と思われるため、気持ちよく休みを取れます。
逆に、日常の仕事で報連相が雑だったり、引き継ぎができない人は「この人が休むと困る」と思われてしまい、休暇申請のハードルが上がります。
“有給よりも今は成長を優先”という考え方もある
少し厳しい話になりますが、不動産営業をこれから始める人にとっては、最初の1〜2年は「休みやすさより成長」を重視した方が良いです。
どんなにリフレッシュをしても、結果が出なければ続けられない世界。
逆に、短期間でも成果を出せれば、その後の働き方に余裕が生まれます。
有給や代休を取るのは悪いことではありません。
ただ、「まずは結果を出して信頼を得る」ことが先。
そうすれば、制度を“使える側”に回れます。
成果を出してからの休暇は、堂々とした気持ちで取ることができ、周囲も「それだけやっているなら当然」と認めてくれます。
努力と休暇はトレードオフではなく、順番の問題なのです。
まとめ｜不動産営業の休暇は“数字と信頼”で自由度が決まる
不動産営業は決して休みが多い仕事ではありません。
しかしその分だけ、努力と結果が報われる仕組みが整っています。
もしあなたが「休みを重視したいけど、この業界に挑戦したい」と思っているなら、
まずは“数字を出す力”を身につけることを最優先にしましょう。
その力さえつけば、有給も希望休も自由に使えるようになります。
不動産営業の世界は、努力した人から順に、時間の自由を取り戻せる仕事です。
