不動産営業マンは地方と都心だとどちらが稼げますか?年収1000万円を目指せる?

不動産営業マンは地方と都心だとどちらが稼げますか?年収1000万円を目指せる?

こんにちは。ミカタ不動産転職の荒川です。

  • 「不動産営業って、やっぱり都心じゃないと稼げないの?」
  • 「地方でも年収1000万円って本当に可能なの?」

そんな疑問を持つ方は多いかもしれません。

確かに、不動産営業の世界では「都心=高収入」「地方=安定志向」というイメージが根強くあります。

ですが、実際には“どちらにも稼げるチャンス”があります。

今回は、地方と都心それぞれの不動産営業がどのように収入を上げているのか、年収1000万円を目指すにはどんな戦略が必要なのかを現場目線で解説します。

不動産営業の収入の仕組みを理解しよう

まず前提として、不動産営業の収入は以下のシンプルな構造で成り立っています。

収入 = 仲介手数料 × 歩合率

仲介手数料は、法律上「物件価格の3%+6万円(税別)」が上限です。

つまり、物件価格が高いほど手数料も大きくなります。

物件価格仲介手数料(概算)
1億円約300万円
5000万円約150万円
1000万円約30万円

歩合率が30%なら、1件1億円の契約で約90万円のインセンティブ

この計算からもわかるように、物件単価が高い都心の方が“1件あたりの報酬”は大きくなります。

しかし、“稼ぎやすさ”は単純な数字だけでは語れません。

都心と地方では市場環境・競争構造・商談スタイルがまったく異なるのです。

都心の不動産営業:単価は高いが競争は超激戦

都心(特に東京・横浜・大阪・名古屋など)の不動産営業は、圧倒的に取引単価が高いのが特徴です。

1件成約するだけで数十万円〜百万円以上の歩合が入ることも珍しくありません。

都心営業のメリット
  • 高額物件が多く、一撃の報酬が大きい
  • 富裕層や投資家との取引で大きな数字を狙える
  • 最先端の営業手法・ITツールに触れられる
  • 教育体制や営業マニュアルが整っている企業が多い

特に、港区・渋谷区・中央区などは、個人投資家・海外バイヤー・法人の取引も多く、契約単価が数億円に及ぶこともあります。

一方で、当然ながら競争も激しい。

都心営業のデメリット
  • 競合が多く、差別化が難しい
  • 成果を出すまでのハードルが高い
  • 土日祝の稼働が前提で、勤務時間も長くなりがち

いわば「短期集中型」「勝負型」の環境です。

数字へのプレッシャーも大きく、精神的にタフさが求められます。

ただし、短期間で成長できるのも都心の特徴。

上位営業に食い込めば、20代でも年収1000万円超えは現実的です。

地方の不動産営業:単価は低いが積み上げで勝負

一方、地方の不動産市場では、物件価格が相対的に低いため、1件あたりの報酬は小さくなります。
しかし、“契約件数”を積み上げることで、年収を十分に伸ばすことが可能です。

地方営業のメリット
  • 競争が少なく、お客様とじっくり関係を築ける
  • 紹介やリピートが増えやすい
  • 地元密着型の営業スタイルで信頼を得やすい
  • 生活コストが低く、実質的な可処分所得は高め
地方営業のデメリット
  • 単価が低いため、1件あたりのインセンティブは小さい
  • 都心と比べると新規顧客数が少ない
  • 地域によっては市場が小さく、案件の波がある

特に地方では「地域密着」「紹介営業」「リフォーム・買取再販」などの戦略が有効。

一人のお客様とのつながりが長く続くため、契約の質を高めていく営業スタイルが強みになります。

ただし、地方のトップ営業でも年収1000万円を超える人は珍しくありません。

1件30万円の歩合でも、月に4件契約すれば年間約1440万円の売上。

歩合率30%なら年収430万円、40%なら約580万円

そこにリフォーム販売や買取案件を加えれば、年収800万〜1000万円超えも十分に狙えます。

「都心で稼ぐ」か「地方で積み上げる」か? 自分に合った環境を見極めよう

では、どちらを選ぶべきか。これは“どんな働き方をしたいか”で決まります。

都心に向いている人

  • 数字で勝負したい、成果主義が好き
  • スピード感のある環境で自分を鍛えたい
  • 富裕層や法人など、難易度の高い商談に挑戦したい
  • 忙しくても結果が出るなら苦にならない

都心は「一撃必殺型」の世界。

圧倒的に成長スピードが速く、若くして実績を積みたい方には理想的な環境です。

地方に向いている人

  • 顧客との信頼関係を大切にしたい
  • 安定した生活や家族との時間を優先したい
  • 紹介や地元の口コミを中心に営業したい
  • 長期的に地元に根ざしたキャリアを築きたい

地方は「積み上げ型」の世界。

契約単価は低くても、お客様との関係性が長期的な成果を生み出します。

また、管理職や独立への道も比較的開かれています。

不動産営業で年収1000万円を狙うなら、環境×戦略の組み合わせがカギ

実は、年収1000万円を達成している営業には共通点があります。

それは「環境の強みを理解し、自分に合った戦略を取っている」ことです。

都心なら

  • 少数精鋭の高単価案件に集中する
  • 投資家・法人案件などリピート率の高い顧客層を持つ
  • 宅建やFP資格を活かして専門性で差別化する

地方なら

  • 紹介営業を仕組み化して契約件数を安定化
  • 中古買取再販・リフォームなど複合提案で粗利を伸ばす
  • 地域メディアやSNSで地元の認知を広げる
荒川
ミカタ不動産転職

“自分の強みを活かした戦略”を選べる人ほど、年収1000万円の壁を超えやすい傾向にあります。

まとめ|地方でも都心でも、年収1000万円は「現実的な目標」

不動産営業で稼げるかどうかは、地域ではなく“戦い方”で決まります。

  • 都心:一件の単価が高く、短期で大きく稼げる。競争が激しい。
  • 地方:単価は低いが、契約数・信頼関係・紹介で稼ぐ道がある。

つまり、「都心=有利」「地方=不利」ではないということです。

重要なのは、

「自分がどんなスタイルで働きたいか」
「どんな環境で長く続けられるか」

この2つの軸を明確にして、戦略を立てること。

都心で挑戦するも良し、地元で信頼を積み重ねるも良し。

どちらの道でも、不動産営業は努力次第で年収1000万円を現実にできます。

あなたの“稼ぐ場所”は、住んでいる場所ではなく、考え方と行動で決まります。

焦らず、自分に合ったフィールドで理想のキャリアをつかみましょう。

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この記事を書いた人

ミカタ不動産転職 荒川 竜介
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