不動産営業はチームワーク?それとも個人戦?実情をリアルに解説

不動産営業はチームワーク?それとも個人戦?実情をリアルに解説

不動産営業と聞くと、「成果主義で完全な個人戦」「結果がすべて」というイメージを持つ方が多いかもしれません。

確かに数字が評価の中心であることは間違いありませんが、実際の現場ではチームワークの要素も非常に大きいのが実情です。

体感で言えば、チームワーク6:個人戦4ほどのバランス。

この記事では、不動産営業のリアルな職場環境と、どのようにチームが機能しているのかを詳しく紹介します。

チームワーク①:ポスティングや集客活動

「売れ筋物件のチラシを今すぐ配りたい!」
「今月はあと少しで目標達成!」

――そんなとき、チーム全体で協力してポスティングを行うのが一般的です。

一人で何百枚も配るのは大変ですが、数人で分担すればスピードも上がり、モチベーションも維持しやすいです。

ちなみにチラシには担当者の名前が入っているため、反響があった場合はその担当者に問い合わせが入ります。

つまり、成果は個人に返ってくるが、過程はチームで支え合うという構造になっています。

このような現場協力が自然に行われるのが不動産営業の特徴で、チームでの一体感が営業力の底上げにつながっています。

チームワーク②:契約書作成や役所調査などの裏方業務

月末や繁忙期になると、契約ラッシュで事務作業が一気に増えます。

その際、「自分の契約ではないけれど、先輩の契約書を代わりに作成する」「役所調査をサポートする」といったケースが多く見られます。

こうした裏方の仕事は、単なる雑務ではなく将来の自分のスキルアップにつながる学びの場です。

書類の作成や役所調査の経験を重ねることで、契約時にミスを防ぎ、将来的に自分の案件をスムーズに進められるようになります。

また、助け合いの文化が根づいた会社では、「手伝ってくれてありがとう」と成果を分けてもらえるケースもあり、チーム内での信頼構築にもつながります。

チームワーク③:接客とクロージングの分業体制

営業現場では、接客は新人・クロージングはベテランという分業体制を取ることがあります。

新人はお客様対応やヒアリングを担当し、ベテランが最終的な契約のクロージングを行うことで、チームとしての成約率を上げるのです。

この分業は新人にとって大きなチャンスです。

ベテラン営業のクロージング手法を間近で学ぶことができ、「どのタイミングで押すのか」「どこで引くのか」という営業特有の空気の読み方を実践で身につけられます。

これが独り立ち後の大きな武器になります。

チームワーク④:後輩育成と案件引き継ぎ

営業力の底上げには、後輩育成や案件の引き継ぎも欠かせません。

たとえば、ベテランが抱える案件が多すぎるときには、後輩に反響を譲ることもあります。

「せっかく自分に来たお客様を手放すなんて…」と最初は思うかもしれませんが、これは会社全体の売上を最大化するための戦略です。

一方で、後輩にとっては「自分が成約を取れた」という成功体験が自信につながり、早期成長を促します。

ベテランにとっても、後輩の成長はチームの生産性を上げる投資。

こうした“育て合い”の文化がある職場は、不動産営業でも多く見られます。

チームワーク⑤:社内の助け合いが“数字”を支える

不動産営業は個人の数字で評価されるため、「結局一人で戦う仕事なのでは」と思われがちですが、実際にはチームの支えが数字を作っているケースがほとんどです。

商談中に資料作成を手伝ってくれる同僚、忙しいときに内見を代行してくれる後輩、契約段取りを整えてくれる事務スタッフ――こうした周囲の協力があるからこそ、個人の成果が生まれます。

孤立して動くよりも、チームで助け合える営業ほど結果的に成果が安定します。

数字を出している人ほど、チームプレーを大切にしているのが実情です。

一方で“個人戦”の意識も必要

とはいえ、どんなにチームで動いても最終的に評価されるのは自分の数字です。

チームで助けてもらえる環境があっても、結果を出す責任は各営業にあります。

つまり、不動産営業は「協調性と自立心の両立」が求められる仕事。

チームで成果を上げるために自分が何をできるかを考えつつ、最終的には自分の顧客を満足させる力を磨くことが欠かせません。

チームワークが強い会社の特徴

どんな会社でもチームワークがあるとは限りません。

入社前に見極めたいのは、以下のような特徴です。

  • チーム単位で目標を共有している(支店や課ごとにKPIを設定)
  • 成果を称え合う文化がある(達成会や共有ミーティングなど)
  • 上司が部下の案件を一緒に検討してくれる
  • 「個人だけで数字を取れ」というプレッシャーが少ない

こうした文化がある会社ほど、社員同士の関係が良く、離職率も低い傾向にあります。

もし面接時に「チームで動く場面はありますか?」と質問すれば、職場の雰囲気をつかみやすいでしょう。

チームで働く魅力と個人プレーのバランス

チームで働くメリットは、精神的な支えがあることです。

数字が伸びない時期でも、相談できる相手がいればモチベーションが維持できます。

また、他人の成功体験を共有することで、自分の成長速度も上がります。

一方で、個人プレーが得意な人にとっても、不動産営業は魅力的な仕事です。

頑張りが成果に直結し、数字がそのまま給与に反映されるからです。

大切なのは、「チームの一員として動きながら、自分の成果を追う」このバランス感覚です。

まとめ|不動産営業は“個人戦でありながら、一人では戦えない”

不動産営業は個人プレーの側面がありつつも、実際にはチームワークが欠かせません。

・ポスティングや集客の協力体制
・契約書作成や調査業務の分担
・商談・クロージングのフォロー体制
・後輩育成と引き継ぎ文化

こうした日常の連携が、営業としての成長を支えています。

「成果主義=孤独な競争」というイメージを持たれがちですが、現場の実態はその逆。

助け合い、学び合いながら成果を積み重ねていくのが、不動産営業という仕事です。

個人戦でありながら、一人では戦えない。

そんな奥深さこそが、この仕事の本当の面白さです。

無料配布中

未経験で不動産営業に挑戦するなら12月から動き出すべき明確な根拠

--
--
時間
--
--

この記事を書いた人

ミカタ不動産転職 荒川 竜介
あなたへのおすすめ