不動産転職ガイドホワイト企業・働きやすさ2025年11月13日

産休・育休・時短勤務が取りやすい不動産会社を探す方法5つ

ミカタ不動産転職荒川竜介

「不動産営業はハードワークで家庭との両立は難しい」

そう聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。

確かに、不動産業界は土日勤務や夜の商談も多く、子育て世代にとって負担が大きいと感じる場面もあります。

特に、産休や育休、時短勤務といった制度が「名ばかり」で、実際には使えない会社もあるのが現実です。

しかし最近では、社員のライフイベントに理解を示し、制度利用を積極的に後押しするホワイトな不動産会社も増えています。

実際に制度を利用して復職し、時短勤務でも成果を出している社員も存在します。

では、どうやって「産休・育休・時短勤務が取りやすい不動産会社」を見つければいいのでしょうか？ここでは5つの方法を紹介します。

不動産会社で産休・育休・時短勤務が取りにくいと言われる理由

営業職特有の成果主義のプレッシャー

不動産営業は成果主義の色が強く、売上や契約数で評価されます。

そのため「休んだら数字が落ちるのではないか」という不安があり、制度があっても実際に利用しにくいと感じる社員が多いです。

土日中心の勤務スタイルとの両立の難しさ

多くの顧客が休みの日に来店するため、土日勤務が基本です。

子育て世代にとって土日の出勤は大きなハードルで、「周りに迷惑をかけるのではないか」と利用をためらってしまうケースもあります。

昔ながらの働き方が残る会社の存在

一部の会社では「制度はあるけれど実績はゼロ」ということも珍しくありません。

紙の上では整っていても、文化や風土が追いついていない場合、利用を言い出せない雰囲気になってしまいます。

産休・育休・時短勤務が取りやすい不動産会社を探す方法5つ

① 求人票や会社HPで制度の有無だけでなく「実績」を確認する

求人票に「産休・育休あり」と書いてあっても、実際に使われていなければ意味がありません。

チェックすべきは「取得率」「復職率」です。

たとえば「育休取得率100％」「復職率90％以上」といった数字が明記されている会社は信頼度が高いです。

実績が公開されているかどうかは、その会社が本気で取り組んでいるかを示すバロメーターになります。

② 面接で「ライフイベントに関する制度利用実績」を質問する

面接は制度の実態を確認できる絶好のチャンスです。

「過去3年間で産休・育休を取得した社員は何人いますか？」
「育休後に復職した方はどのくらいいますか？」

このように具体的な質問をすると、会社の反応で本気度が見えてきます。

しっかり答えてくれる会社は制度を形だけではなく運用している証拠です。

③ 社員インタビューや口コミでリアルな声をチェックする

会社HPの社員紹介や転職サイトの口コミには、制度の利用体験が書かれていることがあります。

「実際に育休を取って復帰した社員のインタビューがある」
「時短勤務でも営業成績を上げている人が紹介されている」

こうした事例が載っている会社は、制度が実際に使われていると判断できます。

もちろん口コミは偏りがあることもありますが、複数の声を比較すると傾向が見えてきます。

④ 女性管理職や子育て社員の在籍数を調べる

女性管理職が多い会社や、子育て中の社員が前線で活躍している会社は、制度が利用しやすい傾向があります。

なぜなら、制度を利用した経験者が身近にいることで「自分も安心して利用できる」と感じられるからです。

実際に、女性課長が複数名在籍する不動産会社では、部下も自然と産休・育休を取りやすい雰囲気があるといいます。

⑤ 働き方改革や健康経営を推進している会社を選ぶ

近年、「健康経営」や「働き方改革」を掲げている会社は、労務環境を本気で改善しようとしています。

こうした会社は、残業削減や休日制度の見直しとあわせて、産休・育休・時短勤務の利用促進にも積極的です。

「制度はあるけど空気的に使いづらい」という状態を避けるためには、経営レベルで取り組んでいるかどうかを見極めることが大切です。

実際に制度を利用した社員の体験談

「産休・育休を経て復職できた」女性営業の声

「最初は『復帰できるのかな』と不安でしたが、上司が『戻ってきてほしい』と言ってくれたのが大きかったです。復職後は時短勤務で働いていますが、成果はむしろ安定しました」

「時短勤務で無理なく成果を出せた」ケース

「子どもの送り迎えで17時には退社しています。でも、効率的に営業活動をするようになって契約数は減りませんでした。会社も成果をきちんと評価してくれるので安心です」

「制度が形だけで結局辞めざるを得なかった」失敗談

「制度はあると言われましたが、いざ申請すると『今は人手が足りない』と渋られました。結局、子育てとの両立ができず退職。最初にもっと確認しておけばよかったと後悔しています」

産休・育休・時短勤務を利用する際の注意点

職場の理解度によって働きやすさが大きく変わる
制度そのものよりも、上司や同僚の理解があるかどうかが重要です。チームで支え合う文化がある会社なら安心して利用できます。
制度を使う前にキャリアプランを上司と共有する重要性
「いつ頃復職したいか」「どんな働き方を希望するか」を事前に話し合うと、会社も準備しやすくなります。
無理のない働き方をするための小さな工夫
「商談は午前中に集中させる」「移動時間を減らすためにオンライン面談を活用する」など、自分なりの工夫を加えることで、制度を活かしながら成果を出しやすくなります。