不動産営業で成績が悪いと給料はどうなる?リストラや異動はあるの?

こんにちは。ミカタ不動産転職の荒川です。
不動産営業は「成果報酬型」の代表的な仕事です。
だからこそ年収1,000万円プレイヤーも夢ではない一方で、「もし売れなかったらどうなるの?」という不安を抱く方も多いでしょう。
今回は、不動産営業で成績が振るわないときのリアルな給料事情や、リストラ・異動の可能性、そしてスランプから抜け出すための考え方を詳しく解説します。
不動産営業の給料は「固定給+歩合」で構成される
不動産営業の給与体系は、基本的に**固定給+インセンティブ(歩合給)**の組み合わせが一般的です。
例えば年収600万円の営業の場合、次のような内訳が多いです。
この構造のため、成果が出ていないときは固定給しかもらえません。
つまり、売上ゼロの月が続くと、生活できる最低限の給料ラインまで下がるというのが現実です。
「前年は1,000万円稼げたのに、翌年は固定給だけ」というケースも決して珍しくありません。
不動産営業は成果が数字で可視化される分、浮き沈みが激しい仕事なのです。
スランプ時はどこまで給料が下がる?
不動産営業では、スランプに入ると「固定給だけで生活する」期間が発生することがあります。
これは特別なことではなく、ベテランでも経験します。
平均的には、好調時とスランプ時の年収差が200〜400万円程度になる人が多いです。
特に注意したいのが、前年にたくさん稼いだあとの「住民税ショック」。
住民税は前年の年収ベースで課税されるため、前年に高収入を得た人ほど、翌年の負担が重くのしかかります。
「去年の活躍で生活レベルを上げたら、翌年に歩合がゼロで苦しい」
このパターンは、不動産営業では本当によく聞く話です。
そのため、売れたときにすべて使い切らないことが大切です。
営業は“波のある職業”という前提を持ち、貯金や投資に回す余裕を作っておきましょう。
成績が悪いとリストラや異動はある?
気になるのは「成果が出ない=リストラ」なのか、という点ですよね。
結論から言うと、明確なリストラはほとんどありません。ただし、「空気で辞めざるを得なくなる」ケースは存在します。
営業チームは常に目標達成を意識して動いているため、売上が上がらない状態が長引くと、どうしても職場で肩身が狭くなっていきます。
「売れていない人への視線が痛い」「雑務を任される回数が増える」など、結果的に精神的なプレッシャーから退職するパターンが多いです。
また、会社によっては「契約書作成や物件登録などの内勤業務」への異動を打診されることもあります。
ただし、これはあくまで一時的な戦略的配置であり、本人のモチベーション次第では再び営業職に戻れるケースもあります。
つまり、「いきなりクビ」というよりは、数字を出せない状況が続くと、自然に“居づらくなる”流れが現実です。
スランプを乗り越えるための2つの鉄則
成果が出ない時期は、誰にでも必ず訪れます。
ただし、その時どう向き合うかで“次のステージ”に進めるかが決まります。
ここでは、実際の現場で多くの営業が実践している「スランプ脱出の2つの鉄則」を紹介します。
①「やり続ける」ことが最強の戦略
不動産営業は高額商材を扱うため、成果が出るまでに時間がかかるのが普通です。
入社1年目〜2年目で契約ゼロという人も珍しくありません。
「向いてない」と感じる前に、まずは1〜2年継続してみてください。
多くの営業が“ある日突然売れるようになる”瞬間を経験しています。
そのきっかけは、たとえば以下のような小さな積み重ねから生まれます。
この「微差の改善」を続けることで、必ずどこかで結果が出始めます。
スランプ期こそ“継続”が最大の武器になります。
②「素直さ」が一番の成長エンジン
成果が出ないときほど、自分のやり方に固執してしまう人が多いです。
しかし、不動産営業で結果を出している人の共通点は「素直さ」。
上司や先輩のアドバイスを素直に受け入れ、すぐ実践に移す。
それを繰り返すことで、行動の質が少しずつ上がっていきます。
実際、売れている営業ほど「人の話をよく聞く」「吸収が早い」傾向があります。
逆に、成果が出ない営業ほど「それは自分には合わない」と思い込み、チャンスを逃してしまいます。
小さなプライドを捨てて、“学ぶ姿勢”に戻ることがスランプ脱出の近道です。
不動産営業は「波」がある仕事。平均値で考えることが大事
どんなに優秀な営業でも、年間を通して常に好調という人はいません。
繁忙期には契約が集中し、閑散期にはゼロの月が続くこともあります。
この“波”をどう捉えるかが、長く続けられるかどうかの分かれ目です。
大切なのは、「1ヶ月単位で焦らないこと」。
1年単位で平均をとって考えれば、しっかり結果を出している自分に気づけることも多いです。
つまり、不動産営業は「短距離走」ではなく「マラソン型」。
焦らずペースを守りながら、長期的に積み上げるスタイルが理想です。
まとめ|スランプは誰にでも来る。でも必ず抜け出せる
不動産営業は、実力主義の世界です。
成果を出せば大きく報われる一方、売れないときは収入が落ちる。
それがこの仕事のリアルです。
ただし、成績不振=終わりではありません。
どんなベテランでもスランプを経験しています。
この3つを意識すれば、必ず再び上向いていきます。
成果が出ない時期は「伸びしろの蓄積期間」。
やり続けた人だけが、その先の“自由と高収入”を掴めます。
焦らず、腐らず、積み上げていきましょう。
それが、不動産営業で生き残るための一番確実な方法です。


