不動産転職ガイドホワイト企業・働きやすさ2025年11月13日

不動産営業のホワイト企業を見極める5つのチェックポイント

ミカタ不動産転職荒川竜介

不動産営業というと、「稼げるけれどブラック」というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。

たしかに成果主義や歩合制の色が強い会社が多く、ハードワークになりがちなのは事実です。

けれども、すべての不動産会社がそうとは限りません。

実際には、働きやすい環境を整えて社員の定着率を上げている「ホワイト企業」も存在します。

では、どんな基準でホワイト企業を見極めればいいのか。

今回は、不動産営業に挑戦したい人が安心して長く働ける職場を選ぶために役立つ5つのチェックポイントを紹介します。

不動産営業でホワイト企業を探す人が増えている理由

なぜ「ブラックな不動産会社」が話題になるのか

「ノルマが厳しい」「残業続きで休めない」──こんな声を聞いたことはありませんか？

不動産営業は契約1件ごとの金額が大きい分、上司や会社からのプレッシャーが強くなりやすい傾向があります。

数字に追われて心身ともに疲れ果ててしまった人の体験談が、ネット上でも目立つのはそのためです。

働きやすさを求める若手営業マンの本音

一方で、近年は「ただ稼げればいい」という価値観から「プライベートも大事にしたい」という考えにシフトしてきています。

20代〜30代の若手営業マンは特に、長く続けられる環境かどうかを重視する傾向が強いんです。

年収よりも大切にされるワークライフバランス

「年収1,000万円」というフレーズに憧れる人も多いですが、それ以上に「週2日は休みたい」「家族や趣味の時間を確保したい」という願いも根強くあります。

ホワイト企業を探す人が増えている背景には、こうした働き方の価値観の変化があるといえるでしょう。

ホワイト企業を見極める5つのチェックポイント

① 残業時間や休日の実態を確認する

求人票に「完全週休2日制」と書かれていても、実際には休日出勤が常態化している会社もあります。

面接時に「直近1カ月の平均残業時間」を具体的に聞いてみるのが有効です。

友人の例ですが、面接でこの質問をしたときに「月20時間以内です」と即答してくれた会社は、その後も本当に残業が少なく安心して働けたそうです。

② 固定給とインセンティブのバランスを見る

歩合率が高い会社は一見魅力的に映りますが、固定給が極端に低い場合はリスクも大きくなります。

安心して働ける環境を重視するなら、「固定給20万円以上＋歩合20〜30％」といったバランスが取れている会社がおすすめです。

③ 研修制度やフォロー体制が整っているか

未経験から不動産営業を始める人にとっては、研修やOJTの充実度が大きな安心材料になります。

実際、筆者の知人も「入社後1カ月は座学とロープレを徹底してくれたおかげで、最初の契約を自信を持って取れた」と話していました。

④ 離職率・社員定着率の高さをチェック

ホワイト企業かどうかは、社員の定着率に表れやすいです。

「毎年ほとんど新人が辞めてしまう」会社は要注意。

逆に「平均勤続年数が10年近い」という会社は、働きやすさを重視している可能性が高いといえます。

⑤ 社風や上司のマネジメントスタイルを把握する

意外と見落としがちなのが社風です。

トップダウンで数字だけを求められる会社と、チームで協力し合う会社とでは、日々のストレスがまったく違います。

面接で「営業会議はどんな雰囲気ですか？」と聞くだけでも、その会社のスタイルが垣間見えることがありますよ。

求人票から読み取れる「ホワイトかブラックか」のサイン

「アットホームな職場」という表現に隠れた意味

「アットホーム」という言葉、よく見かけますよね。

でも、実際には「残業が多くても文句を言わず助け合う文化」として使われているケースもあるので注意が必要です。

「完全週休2日制」と「週休2日制」の違いに注意

完全週休2日制＝毎週2日休みが必ずある。

週休2日制＝月に1回でも2日休めばOK。

求人票ではここを見落とさないことが大事です。

歩合率の高さだけに惑わされないための視点

「歩合率40％！」と大きく書かれているとつい惹かれますが、その裏に「固定給10万円」という条件が隠れていることも。

数字のトリックに注意しましょう。

実際にホワイトな不動産営業会社で働いた人の体験談

平日にしっかり休めることで趣味も楽しめた例

ある営業マンは、「火曜・水曜の連休を活かして旅行に行けた」と話していました。

平日休みだからこそ観光地も空いていて、プライベートを存分に楽しめたそうです。

未経験から育ててもらえた安心感

別の人は、「最初の3カ月は契約ノルマを課されず、上司が同行してくれたので精神的に楽だった」と振り返っています。

逆に「失敗した」と感じた転職のエピソード

一方で、「面接時に『うちは残業ほとんどない』と言われたのに、実際は夜10時まで当たり前だった」という体験談も。

こうしたギャップを防ぐには、実際に働いている社員の声を聞くことが大切です。

面接や説明会でホワイト企業を見抜く質問例

「1日のスケジュール」を具体的に聞いてみる
「出社は何時ですか？」「外回りの時間は？」と具体的に聞くと、仕事のイメージがつきやすくなります。
「残業の理由」を正直に答えてくれるかどうか
「残業はなぜ発生するんですか？」という質問をしたとき、誠実に答えてくれる会社は信頼できるケースが多いです。
社員のキャリアモデルを見せてもらえるか
ホワイト企業は、成功例やキャリアプランをオープンに提示してくれる傾向があります。
逆に「答えを濁す」場合は注意が必要かもしれません。

不動産営業でホワイト企業を選ぶメリットと注意点

安心して働けるから成績も伸びやすい
無理なく働ける環境だからこそ、日々のパフォーマンスも上がりやすい。
結果的に成績にもつながることが多いんです。
ただし「ぬるま湯体質」のリスクもある
ただし、ホワイトすぎて競争が緩い会社では「成長できない」と感じる人もいます。
働きやすさと成長機会のバランスが重要です。
バランスの取れた職場を選ぶコツ
理想は、「無理のない働き方ができる」かつ「成長を促してくれる」環境。
両方を兼ね備えた会社を探すことが大切です。